このところようやく梅雨らしくなって曇り空が続く。前回話の流れでカチカチ山というおとぎ話に触れたが、詳しく筋を知っている訳ではなかったので調べてみたら、予想以上に残虐な話であった。べつに童話とかおとぎ話に残酷な話は珍しくないが。おじいさんに捕まった狸はおばあさんをたぶらかして、狸汁になるはずだったのをお婆汁にしてしまい、おじいさんに食べさせる。その後おじいさんの命を受けてウサギが狸に茅を背負わせ背中でカチカチと火打石で火をつける。狸にその音を問われ、カチカチ山にすむ鳥の声だとごまかし、ぼーぼー音を立て始めると、ぼーぼーという鳥の声だとだます。まだ続く訳だが、最後は泥舟に乗せられて、沈没する。だまし方と、その結果のイメージが鮮やかなお話だ。現実は此処まで鮮やかには行かないが、似たような図式がないとは言えないだろう。

梅雨入り宣言してからようやく雨になった。今年は上流のダムの水不足が伝えられたりしているので、しっかり降ってほしいという思いもある。今年あたりから鈍感な、例えば某国の大統領とかでもはっきり分かる形となって、人間の産業活動が自然に及ぼす影響が出てくる年であろうから、お手柔らかにという気持ちがある。昔話にかちかち山という話があるが、結構人類も賢いようでいて、カチカチ山でしょう。写真は水草に覆われた緑の沼。

梅雨入り宣言が出たあたりからぐっと暑さが増してきた。我が輩も以前はどっかしら隅っこの高い所を確保して寝ていたのが、近頃は表に出ている。部屋が暑いからだろう。もう扇風機も洗って用意した。今年の夏はなんとかニーニャで、暑くなるとのよそうだが、お手柔らかに願いたい。写真は、なんかレンブラントのエッチングに出てくるような風格のある姿をした榎だ。よく見ると宿り木まで備えている。子供の時分は榎に憧れた。というと変な言い方に思われようが、分かる人にはすぐにピンとくるだろう。竹鉄砲のたまには、榎の実に勝るものはないから。

昨晩テレビを見ていると我が輩がコウモリを銜えてきて、ぽとりと畳みに置くとこうもりはじっとしている。鼻先で小さなこうもりの固まりをこちらへ押しやる。どうぞと言わんばかりだ。そして外へ出て行くと小一時間位してまたこうもりを銜えてきたので、もうその巧みさに褒めざるを得なかったのだが、実際に驚いた。またしても銜えてこちらの近くにぽとりと落とすと、小さく固まっている小さな毛むくじゃらのやつを存分にベロでなめ回した後、鼻先で押してこちらへよこした。なんと思いやり深い我が輩だろうか。じきに出て行ったが、後でまとめて二匹を外に解放してやった。野生のものってやたらには動かない習性があるようだ。

今までにソ連革命以降の美術展は日本にずいぶん来て自分も見ていると思うが、それ以前のものはまとまってみる機会はそんなにはなかったと思う。明治になってロシア文学は我が国に大きな影響力を及ぼしたが、それに対応する絵画の部分は、自分はよく分かっていなかったので、今回まとめて系統だって観ることができてよかったと思う。知っている名前はレーピンだけだったが、見応えがあった。自然にたいする叙情的な観照は、我々の感情と通じる。春の訪れという雪景色の絵の前に30分以上たたずんでいた少女がいた。(気になって確かめにいった)それから日常の子供や家禽、風景への愛情、さらに社会的な弱者に対する同情を描くのに選ばれたワンシーン。いずれも印象的なもので、1800年代に描かれている。しかしそのリアリズムはたいした腕前だ。1910年代になるともうはっきり、フランスなどで起きていた運動の影響を感じる。こういった叙情的な絵画を見るとその後に経験しなければならなかった政治の時代に、同情を禁じ得ない。それは日本も同じかもしれないが。

いつスタートさせるのか、踏ん切りがつかないでいましたが、ドメインメールが使える確証が出来て、踏ん切りました。七日からという事になりますか。思い出されるのはピンチの事とそれを乗り越えた安堵感ですね。感慨です。・・・・・・・。

昨日から我が輩が雀を捕らえてくる。もう2羽は銜えてきた。いたぶるつもりか部屋で放して、又追いかけ回す事が多い。昨夕一羽を放してやって、今朝銜えてきたのは死んでしまった。捕まえるのは猫らしくてよいと思うが・・・。

またまた昨日からメールにかかっていましたが、今度は大丈夫でぇーい。原因がはっきりしたのが昨日ですから。OP25Bこれです。先刻ご存知の事かもしれないが、正しくメールサーバーを設定してもメールは相手に届きません。なぜならプロバイダが25番ポートをブロックしているからです。プロバイダのメールを使っているうちには問題ありません。そうでない場合はファイルに一行書き加える必要がありますが、プロバイダのサポートは望めません。ネット上の碩学、どうも有り難う。それはさておき我が輩が夜中にコウモリを差し入れてくれましたが、うつらうつらしていてよく覚えていません。総計11匹のコウモリを捕まえてきました。そんなに捕まえられるものなのか。

一昨日我が輩が遊んでいて家具の隙間に取り逃がしたコウモリが、朝、我が輩のいない時間に何か音を立てているので見に行くと、床にへたっている、又どうなったのか気になっていたコウモリがいた。そのまま布をかぶせてつかみ外の、草の上にほって、ほっとした。しかし我が輩は一晩に3匹も捕まえた事になる。これくらいのスーパーな能力で、ネズミのスーパーな能力に対抗出来る。すごいぞ我が輩。

我が輩がまた昨夕コウモリを捕獲、遊んでいるうちに家具の隙間に逃げ込まれて鳴き声はすれどもいくら腕をのばしても引き出せない。いい加減にあきらめてでいった。テレビを見ながらうとうとして寝ようと思って気がつくと、枕元にあたる部分にコウモリが一匹。布団を引いて朝目が覚めて、スコップを持って埋めにいこうとすると2匹になっていた。夜中にさらに一匹捕獲していたのだ。さ、流石は、我が輩。
今日は小岩菖蒲園祭りでした。