アメリカやソ連の原発事故原因は人的なものだったが故に日本では事故は起こりえない、などという笑止な論説もかつてはあった。（当時は勢いがあったんですね。^^）だがこの笑止な論理には隠れた真実もある。それは風土による差別だ。日本の地理的条件は大陸とは大きく違う。大陸プレートがぶつかり合う其の縁にあるのだ。
日本の国造りの主役の大国主の命は多くの別名を持ち、各地の神を統合した意味合いもあるようだ。其の一つに大穴持ち（おおあなもち・おおなむち）の命の別名は、日本各地の火山の神を統合して出来たものとの説がある。地学のスケールの時間は我々の日常とは違うので、其のスケールで見る場合には歴史が役に立つのは、貞観大地震の例もある。神話も其の国の性格をを見る場合に役立つのではないか。
ヨーロッパでは再生可能な電気エネルギーを選んで利用料金があがったので、それが日本の電気エネルギー政策への批判に使われたりするのはおかしくないか。ノーモアと唱える事象を仮に其の通りだったと仮定してもほんの数円の値段の差で決めるのは正しい事なのか。いまこそ右翼ならずとも大国主の尊の性格をよく考えて、大陸国家のデータをそのまま使う事の誤りを自覚すべきときではないか。

政府が決めると行って来た原発政策が将来の原発をゼロに持って行くということになった。早速アメリカにも報告にいったが、矛盾点も指摘されたようだ。
経済界も大不満で、海外に出て行く企業も出てくるだろうということだが、既に円高で出て行っています。都知事も其の決断にセンチメントのお言葉。
かつての時代にも将来の見通せない不安な時代があった。敗戦後すぐの頃とか、近くでは金融危機で銀行に資金を投入せざるを得なかったときとか。当時の総理のリーダーッシップを思い起こして、やるべき事をやってほしい。やるべき事をやらない事こそピンチをまねく。しかし正直な所、決断を実行するのは、決断した政府であるかどうか心もとない。もしかつての政権党が今度の選挙で勝てば、今回の決断もどうなる事か。なにしろ原発を推進して来た本家なので。
あれだけ安全神話を振りまいて全国に原発を作り、想定外の事態という事で一時は東北全部がだめになるかもという所まで行って、まだ事態は進行中なのに、さらに大地震と津波被害のシミュレーションまででています。
決然として法律を整備し、電力会社の独占状態をかえるべく、新規参入しやすくして、政府が言っているような再生可能エネルギーを供給出来うる態勢をととのえてほしい。政治のリーダーッシップで。

電力会社連合が先の原発０バーセントの国民の意思に関して、50兆円の投資が見込まれるだの電気料金が倍になるだの、『原発０の弊害』を政権党に働きかけているという。他にもたくさんの弊害が有るようだが、原発０のメリットもさらにたくさんあると思うよ。だいたい電気料金が安いというが、理論的に其のサイクルは破綻しています。いわゆる核廃棄物及び原発解体で出る膨大な核廃棄物はどうするつもりなのか。土地の提供を申し出る自治体などあるわけない。アメリカみたいな広大な国土が有って砂漠の地下に埋めることも出来ないぞ。まさか強制収容を親方日の丸に期待しているのか。いま使い終わった核燃料は原発内に仮に保管されているという。それだって危険因子の一つだ。プールが壊れたら一巻の終わりだ。そういう危険因子を何処までも増やしつづけて、しかも増える一方で、原発の電気は安い、と主張し続ける事は悪夢だ。こういう悪夢から逃れるには、神風の吹いているいましかない、と思うのですが如何。