新しい政権になってひと月が立った。アルジェリアで日本人が巻き込まれるテロ事件があって、前政権とは違う新たな局面にはいった事が印象づけられた。円も一頃と比べると円安が続いている。
自分が社会に出た頃は、周りに従軍経験のある人がいて、よく話を聞かされたものだった。其の内容は悲惨なものが多かったが、改憲の話はついぞ聞いた事が無い。天皇（昭和天皇）は謝罪に行くべきだという話は聞いたとしても。
前東京都知事はことあるごとに改憲を訴えているが、何故改憲なのか未だに良く分からない。日本語になっていないだの、本質的でない話は記憶しているが。
其の経験は多感な子供時代に占領軍を目にして、悔しさでいっぱいだったのかもしれないが、どうも共感する気にはなれない。其の結果には、それに至る過程もあるのだ。
戦後すぐの結党時は党是であったとしても、政権を長く担当して来て自民党は改憲はしていない。荒廃した国を建て直す事が第一として、結局国民が現憲法を選択したとも言えると思う。最初は占領軍の押しつけだったとしても。
明治の開国以来、富国強兵を国是として突き進み、弱小国だった極東の小国が経済的にも大きく発展を遂げた。もっと歴史というものを冷静に評価した上で、国の将来を考えてみるべきだろう。