ヨシキリ亭in 江戸川 日々に感じた事を写真画像付きで。 | ||
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2015年10月16日(金曜日) | ||
神奈川県立歴史博物館五姓田義松展 | 19:27 yanagi | |
きのう神奈川県立歴史博物館で五姓田義松展をみてきた。今までの認識では名前を知っている程度だったが、明治の洋画の先駆者なのだ。洋画の先駆者といえば高橋由一を思い浮かべるが、明治初年の頃の画家番付などをみると、並び称されている。 会場にもおびただしいかずの作品が展示されている。というのも油画はあるが、その大部分は鉛筆と水彩によるもので、当時は鉛筆も水彩も洋画だったという。最後の天才と副題にあるが、その意味は分からないが、まづ巧いと感じ、たくさんの作品を見て行くうちに天才と言う言葉が自然と浮かんでくる。こんな展覧会も目面しい。細部まで鉛筆で描き込まれ着彩も的確で、自然と人間写真機という言葉が浮かぶほどだった。明治の人々の表情をみじかにみる気がした。 十代半ばの青年を高橋由一は画学校の教授に推し、師のワーグマンは軍隊の官立の学校の教授に入れた義松の父親(義松の敬愛する画家である)の事を馬鹿親(痴父)となじった、それくらい周囲に評価されていた,それは決して大げさではない。二十代のはじめ国内の展覧会で最高位を得た油画作品は暗いバックから浮かび出る人物のカラー写真のようだ。 五姓田義松は1915年に60歳で横浜でなくなっている。若い頃の評価からすれば不本意な晩年で有ったろう。1915年はヨーロッパでは,ピカソなどの革命的な絵画や、シュールレアリズムなど,全く新しい芸術の潮流が席巻した頃である。五姓田義松天才の悲哀を感じた展覧会であった。名前はごせだよしまつと読む。11月8日まで。 | ||
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