まもなく東日本大震災・福島原発事故3周年を迎えます。
しかし事態は今も深刻です。2月19日、1リットルあたり2億3千万ベクレルの
ストロンチウム90(水中法定基準の800万倍)を含む超高濃度汚染水100トンが流
出しました。この回収も除去も不可能であり、今後も同様な事態は起こりえます。
そして福島から避難した人々も県内にとどまる人々も、先が見えない苦しい生活
を強いられています。しかし政府はその現状を放置したまま、原発を「基盤的な
ベースロード電源」と位置づけ、今年前半にも再稼働することを狙っています。
そういう中で大江健三郎さんらが呼び掛けている「さようなら原発」の大集会
が今年も3月9日と15日に日比谷野音で行われます。今の日本の政治は絶望的とも
いえますが、だからこそ市民が声をあげ、輪を広げていかねばならないと思います。
丸木美術館は昨年も一昨年も、美術館の旗を掲げ友の会の方と一緒に参加しまし
た。今回もまた、丸木夫妻が描いた「原発はいらない、命を守れ」の横断幕とと
もに、丸木夫妻の遺志を受け継ぎ集会に参加したいと思います。
この日は以前から決まっていて動かせない美術館の理事会があり、理事は参加で
きず申し訳ないのですが、評議員の大関さんが丸木の旗をもって参加されます。
これまでと同様、日比谷野音の会場内、ステージに向かって左側の前の方に陣取
ります。12時半開場、1時からプレコンサート、1時半から開会、そして大江さん
などの発言です。参加者が多く、入場規制も予想されますので、早めに入場され
ますようお願いします。またもし入場できない場合は、公園内で集会の様子をお
聞きいただき、デモが出発しましたら丸木の黄色の布に鳩の絵の旗を探してくだ
さい。なるべくデモの前の方で大関さんが旗を持って歩かれます。
黙っていられないけれど、どこに入ってよいかわからないという方々もぜひ、
丸木の鳩の下で一緒に声をあげていただければと思います。
なお美術館では3月15日まで、企画展「清野光男展 福島から/福島へ」を開催し
ています。以前からチェルノブイリや広島を描かれていた福島市生まれの清野さ
んの、原発事故への怒りと故郷への思いを込めた展覧会です。清野さんは「何が
今起こっているのかということを自分で注意していかないと。こんなはずじゃな
かったということになって欲しくない。丸木夫妻が命を懸けて残してくれたもの
を、自分たちの表現で続けられるようにやっていきたい」という思いで原発事故
に向き合い、作品を創られています。ぜひご覧いただければと思います。
原爆の図丸木美術館 理事長 小寺隆幸
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原爆の図丸木美術館
開館時間 午前9時〜午後5時
(12月〜2月にかぎり午前9時半〜午後4時半)
休 館 日 月曜日(祝日の場合は翌平日) 8月1日〜15日は休館日なし
年末年始 12月29日〜1月3日
ツイッター:http://twitter.com/#!/marukigallery
marukimsn@aya.or.jp
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/
355-0076 東松山市下唐子1401
TEL:0493-22-3266 FAX:0493-24-8371
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