天安門事件 三連作

日付:  Mon, 15-Jun-2009
カテゴリ: メッセージ

日頃よりご支援いただきありがとうございます。 今日は夕方になって一点にわかにかき曇り、 不穏な雷の音がひびくようになりました。 が、ウグイスやホトトギスは暢気に鳴いています。

さて、今年は天安門事件20年を迎えるということもあり、 丸木夫妻が描いた知られざる共同制作「天安門事件」三連作を 紹介することにいたしました。 企画展ではなく、一部屋だけの小さな展示ですが、 ぜひこの機会にご覧いただければと思います。

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特別展示「天安門事件 三連作」 2009.6.13(土)-8.2(日)

1989年6月4日、民主化を求めて北京の天安門に集結した若者たちに対し、中国人民解放軍が無差別発砲や装甲車の出動など武力弾圧を行い、多数の死傷者が出るという“天安門事件”が起こりました。
丸木夫妻にとって天安門は、原爆の図10部作による世界巡回展がはじまった1956年、国慶節(中国の建国記念日となる10月1日)の晩に当時の毛沢東国家主席に招待されて、酒をふるまわれた思い出の場所です。
「あの楽しい晩餐のあった場所で、大量虐殺なんて……」展覧会やスケッチ旅行などでたびたび中国を訪れ、人びとと深く交流していた二人は、自由を求める若者が虐殺された事件に大きな衝撃を受け、新聞などの報道をもとに共同制作の構想を練りました。
天安門広場に銃を持った兵士が歩きまわり、戦車を止めようと一人の男が立つ図。虐殺された民衆の惨たらしい姿。立ったまま炎に包まれる人びと。同年秋の「臥竜展」に発表されたのは、高さ・幅ともに1.8mの屏風画による《天安門事件》三連作でした。
丸木夫妻は新聞の取材に対し、「民衆が犠牲になるのは原爆も天安門の虐殺も同じ。天安門事件はまれに見る愚かな出来事として描き続ける」(1990年3月18日『毎日新聞』)という談話を残しています。

【主な出品作品】
丸木位里・丸木俊共同制作《天安門事件》三連作 1989年 および関連作品数点

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原爆の図丸木美術館 開館時間  午前9時〜午後5時 (12月〜2月にかぎり午前9時半〜午後4時半) 休 館 日 月曜日(祝日の場合は翌平日) 夏休みは休館日なし 年末年始  12月29日〜1月3日

事務局 鈴木陽子 marukimsn@aya.or.jp http://www.aya.or.jp/~marukimsn/ 355-0076 東松山市下唐子1401 TEL:0493-22-3266 FAX:0493-24-8371
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