待ちに待った桜の季節がやってきました。
丸木美術館の庭は東京よりもいくらか遅く、
今から1週間ぐらいが見頃です。
残念ながら11〜16日は企画展がお休み期間ですが、
常設展はごらんいただけますので花見をかねてぜひお出かけください。
さて、4月17日からは企画展「OKINAWA―つなぎとめる記憶」を開催いたします。
また5月5日は開館記念日のイベントで、
佐喜眞道夫さん(沖縄・佐喜眞美術館館長)の講演や
東京荒川少年少女合唱隊のコンサートなどがあります。
新緑の気持ちのいい季節ですので、そちらにもご参加いただければと思います。
【企画展 OKINAWA―つなぎとめる記憶】
会期 2010年4月17日(土)〜7月10日(土)
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2010/2010okinawa.html
《原爆の図》を描き、戦争とは何かを生涯かけて問い続けた丸木位里・丸木俊夫妻
が、最後にたどりついた場所。それが沖縄でした。
「沖縄を描くことがいちばん戦争を描いたことになります」(丸木位里の言葉)
1945年3月の米軍沖縄上陸。数か月におよぶ地上戦の末、沖縄の人びとは米軍に
追い詰められ、味方であるはずの日本軍にも死の選択を突きつけられ、次々と命
を落としていきました。
そこには、極限の戦闘状態における軍隊の真の姿とともに、近代以降、沖縄が強
いられてきた複雑な歴史の影が透けて見えたのです。
そしてその影は、敗戦後の米国統治の時代を経て、1972年の日本復帰後も米軍基
地の集中という形で続いています。
本展では、普天間基地に隣接して丸木夫妻の《沖縄戦の図》を展示する佐喜眞美術
館の協力により、沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」や虐殺事件を取材した丸
木夫妻の絵画を中心に、複雑な歴史の“記憶”を想起させる沖縄の芸術家たちの絵
画や彫刻、写真などを紹介します。
これらの作品を鑑賞するなかで、普天間基地の移設問題で揺れる沖縄からの魂の
声を実感し、国家による公式な記録とは別の視点から一般の人びとが語り継ぐ
“記憶”の意味を再考することができるでしょう。
●出品作家(五十音順)
安次嶺金正、安谷屋正義、新垣安之輔、オサム・ジェームス・中川、嘉手川繁
夫、儀間比呂志、金城明一、金城満、金城実、近田洋一、玉那覇正吉、照屋勇
賢、仲里安広、比嘉豊光、丸木位里、丸木俊、山城見信、山元恵一
(絵画、立体、写真、映像など59点)
●関連企画(予定)
講演会「《沖縄戦の図》と私のコレクション」
○5月5日(水・祝/丸木美術館開館記念日)14時
講師:佐喜眞道夫(佐喜眞美術館館長)
朗読「おきなわ島のこえ」「ウンジュよ」/講演会「沖縄の戦後と美術を語る」
○6月26日(土)14時
出演者:朗読:谷英美(アローンシアター)、講演:針生一郎(美術評論家・丸
木美術館館長)
●小図録 A5版32頁 頒価600円(送料別)
執筆:上間かな恵(佐喜眞美術館学芸員)、杉田明宏(大東文化大学・平和
学)、若林千代(沖縄大学・沖縄現代史)、岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
【丸木美術館43周年開館記念日】
2010年5月5日(水祝)
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/event/100505/100505.html
●スケジュール
10:00〜 上映会「みなまた海のこえ」
12:00〜 丸木美術館クラブ・工作教室
13:00〜13:15 開館記念日の集い
13:30〜14:00 コンサート 東京荒川少年少女合唱隊
14:00〜15:00 講演:《沖縄戦の図》と私のコレクション
佐喜眞道夫さん(佐喜眞美術館館長)
15:30〜17:00 友の会交流パーティ
●高校生以下入館無料・ボランティア募集中
●出演者プロフィール
○佐喜眞道夫(さきま・みちお)
1946年家族の疎開先、熊本県甲佐町で出生。立正大学文学部歴史学科卒、関東
鍼灸専門学校卒。千葉と東京で鍼灸院開業。丸木位里・丸木俊夫妻の針治療を担
当。1975年から軍用地代で絵のコレクションを始める。1994年米軍普天間基地の
一部を返還させ、佐喜眞美術館を開館。
○東京荒川少年少女合唱隊
“こころでうたいあげる合唱芸術”を目指し、1965年初代常任指揮者の故渡邊顕麿
氏によって創立されました。荒川区を本拠地に据え地域文化の向上と青少年育成
を目的として、年2回の定期演奏会・各地の児童合唱団とのジョイントコンサー
トそして荒川区内の各施設などへの出張コンサート他の活動を行っています。
メッセージを伝える気持ちで音楽と言葉に接し、相手の心へ響く歌を求める厳し
くも楽しい週2回の稽古。仲間と創り上げる熱い合唱練習は、心の汗を流す何物
にも代えがたいひとときです。
指揮:米谷 毅彦(まいや・たけひこ)
盛岡一高、中央大法科卒業、東京藝大大学院独唱専攻修了。コンスタンツァ国
立歌劇場第1バリトン契約、ヴィーン国際音楽コンクール声楽2位、J.F.ペレヌー
協会特別賞。新国立劇場主催公演、二期会本公演他多数主演。二期会オペラ研修
所講師を経て、日本声楽家協会教務主任、聖徳大学大学院講師。日本声楽アカデ
ミー会員、二期会会員。
ピアノ:太田 絵里(おおた・えり)
武蔵野音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業。渡辺玲子氏、故松山淳子氏に師事。10
年間ヤマハ音楽教室講師を務めた後、自宅にて『リリカピアノ教室』を開設。
2006年より『東京荒川少年少女合唱隊』の伴奏者を務める。ピアノ研究会「翔」
会員。
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原爆の図丸木美術館
開館時間 午前9時〜午後5時
(12月〜2月にかぎり午前9時半〜午後4時半)
休 館 日 月曜日(祝日の場合は翌平日) 夏休みは休館日なし
年末年始 12月29日〜1月3日
marukimsn@aya.or.jp
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/
355-0076 東松山市下唐子1401
TEL:0493-22-3266 FAX:0493-24-8371
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