郷里の鹿児島へ帰りお盆のお墓参りに行った。西の方角は不知火海だ。そらには細い細い新月がかかっている。カメラを向けたが月はフレームアウトしたようだ。初盆であった。

明治神宮の聖徳記念絵画館へ行ってきた。暑い日だったがかつての作家たちの作品で自分の知っている作家の作品もあるという、かねてから興味を持っていたのをようやく実行した。明治政府の成立から、日清日露の戦争絵画、皇室の日常、などを描いた大きな作品群で、洋画日本画それぞれ40点ずつあった。興味深く見たが、どういう訳か今日最も知られた作家の作品が一番見づらい場所にあるのであった。印象とか、清方とか。並べる方で単に作家の事は気にかけないで、物語主体に並べているせいだと思うが。何しろ描かれている事象の起きた年は示してあっても、制作年は説明書きにないのだから。写真は構内に植えてあった珍しい白松。初めて知った。