ヨシキリ亭in 江戸川 日々に感じた事を写真画像付きで。 | ||
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2007年6月10日(日曜日) | ||
上野のロシア美術展を見た | 13:02 yanagi | |
今までにソ連革命以降の美術展は日本にずいぶん来て自分も見ていると思うが、それ以前のものはまとまってみる機会はそんなにはなかったと思う。明治になってロシア文学は我が国に大きな影響力を及ぼしたが、それに対応する絵画の部分は、自分はよく分かっていなかったので、今回まとめて系統だって観ることができてよかったと思う。知っている名前はレーピンだけだったが、見応えがあった。自然にたいする叙情的な観照は、我々の感情と通じる。春の訪れという雪景色の絵の前に30分以上たたずんでいた少女がいた。(気になって確かめにいった)それから日常の子供や家禽、風景への愛情、さらに社会的な弱者に対する同情を描くのに選ばれたワンシーン。いずれも印象的なもので、1800年代に描かれている。しかしそのリアリズムはたいした腕前だ。1910年代になるともうはっきり、フランスなどで起きていた運動の影響を感じる。こういった叙情的な絵画を見るとその後に経験しなければならなかった政治の時代に、同情を禁じ得ない。それは日本も同じかもしれないが。
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