ヨシキリ亭in 江戸川 日々に感じた事を写真画像付きで。 | ||
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2011年4月08日(金曜日) | ||
岡本太郎展を見る | 09:55 yanagi | |
昨晩はかなり強い余震がきて驚いた。大震災の時から一番強い余震で100号の仮縁を分解してたてておいたのが倒れた程度で収まってよかった。 昨日近代美術館の岡本太郎展を見て来た。自分がこちらへ来た頃デパートでの個展など見に行った事があるし、戦後美術などのくくりで作品を見た事があるが、当時はまだ存命だったので、このような全作品展示の様な試みは初めてで興味を持って出かけた。戦後という時代を感じさせる美術家は彼が一番ではないか。著作もたくさんあって壁に貼付けてあったが、自分も其の中の一冊を20代に古書店で手に入れて持っていたのだった。「座る事を拒否する椅子」の実物を初めて見た。説明にはどうぞ座ってみてくださいとあったが、座らなかった。若い人はどんどん座っていたが、タイトルが座る事を拒否する椅子なのに、展示の仕方としてこれで良いのか。いろいろと感じ、考える事も多くまた実作している頃の彼を知らない若い人にとっても、意味のある展覧会だったと思う。一言で言えば大いなる肯定という事ではないか。戦後否定的な作品、物言いがおおかった中で、彼は無条件に人間存在を肯定した作品を作り、文章にも表して、肯定的な影響を国民に送ったと思う。皮相的な見方を排して、拒否しつつさらに根源的な肯定へと導く。人間の弱さへの共感とそれを否定する事による人間存在への肯定。「明日の神話」の大きな下絵もあった。初めて見た。30号の大きさのものは第五福竜丸展示館で見た事がある。これなども原爆という否定された世界から未来を変える事で肯定すべき世界に変えてしまう彼の代表作だろう。 | ||
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